BUCK-TICKの【異空】感想・レビュー!曲の解説や特典など

BUCK-TICKのオリジナル・アルバム「異空(isora)」について、

アルバムを聴いた感想やレビュー、購入特典などBUCK-TICKの「異空」に関する情報をまとめてみました。

これからBUCK-TICKの「異空」を購入しようかと思っている人は、チェックしてみてくださいね!

僕は発売が決まった瞬間、迷わず予約して購入しました♪

BUCK-TICKのアルバム【異空】

まずは、「異空 -IZORA-」に関する基本的な情報です。

「異空 -IZORA-」は、どんなアルバム?

2023年4月12日に発売されたBUCK-TICKの「異空 -IZORA-」。

オリジナルアルバムとしては、通算23枚目になります。

タイトルの「異空」は、「IZORA(イゾラ)」と読みます。

タイトルの由来は、ギターの今井寿さんが、自分の好きなオブジェや彫刻とかの作家さんの「異空(いくう)への扉」という作品を観て、「あれっ、イゾラなのかな」と思ったそうです。

作家さんに聞いたら、「いくう」だったんですが、なんとなく「イゾラ」という言葉が頭にあったみたい。

で、今回、アルバムのタイトルを「異空(イゾラ)」としたそうです。

僕が思うには、それぞれが見ている空は異なるというような意味なのかなと。。。

「異空」の発売アルバムのバージョン

アルバム「異空」の発売されているバージョンは、3つあります。

・完全生産限定盤A (SHM-CD+Blu-ray)
・完全生産限定盤B (SHM-CD+DVD)
・通常盤 (SHM-CD)

僕が購入したのは「完全生産限定盤B (SHM-CD+DVD)」。

ちなみに「SHM-CD」とは、すべてのCDプレーヤーで再生できる高品質CDのことだそうです。

DVDには、「太陽とイカロス」「無限ループ」のミュージックビデオが収録されています。

配信やダウンロードは?

「異空」は、ハイレゾ配信、ダウンロード・ストリーミングサービスがあります。以下の配信サービスが利用できます。

詳しくはこちらで確認してください。→ https://buck-tick.lnk.to/izora

BUCK-TICK「異空」の解説・レビュー

収録されている曲数は、全部で14曲。

それぞれの曲について、僕の聴いた感想をまとめてみました。

あくまでも僕が感じた印象なので、ご了承ください!

1. QUANTUM Ⅰ

[作曲:今井寿]

 

1曲めは、ダークなインスト曲。

重くうねるような印象で、何かが始まりそうな予感のする曲です。

BUCK-TICKのアルバムは、一つのストーリーのように曲が配置されており、この曲で一気に「異空」の物語の中に入り込んでいける気がします。

QUANTUMというのは、「量」、「量子」を意味しており、形容詞なら「飛躍的な」「画期的な」という意味もあります。

曲のイメージでは、量子の意味合いか。

量子って、粒子と波の性質を持った、微小な物質やエネルギーの単位なので、なんとなくこっちの方がしっくりきそうです。

わからないけど。。。

2. SCARECROW

[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

 

ちょっと物悲しいゴシック調のイントロから始まり、櫻井さんの切なげなボーカルが、いい感じで雰囲気を盛り上げていきます。前半はダークな曲調ですが、サビで一気にポップメロウに豹変します。

サビの「逃げられない、逃げられない」は覚えやすい!

ただ、歌詞は結構、陰鬱な印象のあるワードがあったりします。

3. ワルキューレの騎行

[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

 

ワルキューレとは、北欧神話において、戦場で生きる者と死ぬ者を定める女性、およびその軍団のこと。(引用元;Wikipediaより)

「ワルキューレの騎行」ってワーグナー作の有名な曲。コッポラの「地獄の黙示録」でも使われていますよね。

けど、BUCK-TICKのワルキューレの騎行は、もっと重厚です。

パイプオルガンに似た音色から始まるヘビーなイントロに、櫻井さんのちょっと巻き舌っぽい、シャウトするように絡みつくボーカルが良いです。

たぶん、聴けば聴くほど、癖になるような曲です。

4. さよならシェルター destroy and regenerate-Mix

[作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]

 

物悲しいバイオリンのイントロから、ダークな方向へいくのかと思いきや、メロディアスな雰囲気へ続いていく曲。

歌詞で使われている言葉は暗めですけど、曲調は、どこか希望を持って生きようという雰囲気が漂っています。

ウクライナの防空壕に避難している幼い子どもが踊っていた映像がテレビで流れていたんですけど、そこから着想して書かれた歌詞だそうです。

「さよならシェルター」は、BUCK-TICKのデビュー35周年記念として発売されたコンセプトベストアルバム「CATALOGUE THE BEST 35th anniv.」に収録されている曲です。

こちらの「CATALOGUE THE BEST 35th anniv.」のレビュー記事もチェックしてみてください。

BUCK-TICK35周年アルバム BUCK-TICK 35周年ベストアルバムのレビュー!特典や配信は?

5. 愛のハレム

[作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]

 

ミディアムテンポのメロウな曲。個人的に好きな曲です。

カサブランカやマラケシュとかが歌詞に出てくるアラビアンな中東風のイメージがあり、聴きようによってちょっと歌謡曲っぽい雰囲気がある気がします。

櫻井さんの切なげなボーカルが曲調とマッチしていていい感じです。

6. Campanella 花束を君に

[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

 

ここまでの曲の流れとは一転した明るくポップなメロディが印象的。

ただ、歌詞はかなりヘビー。

兵隊さん、マシンガンなんてストレートなワードが出てきます。

たぶん、出征する父を子供目線で歌にした感じです。

ポップな曲調と暗い歌詞とのギャップがあり過ぎる気もするけど、その辺もまたBUCK-TICKらしさなのかもしれません。

 

7. THE FALLING DOWN

[作詞:今井寿 / 作曲:今井寿]

 

今井節炸裂!!

ヘビーなロック調の曲でかっこいいです。

Aメロは、今井さんのボーカル、サビで櫻井さんのボーカルといういつものパターン。

ただ、今回、今井寿作詞作曲が、これ1曲なのは、ちょっと寂しい気もしました。

8. 太陽とイカロス

[作詞:櫻井敦司 / 作曲:星野英彦]

 

2023年第1弾シングルの「太陽とイカロス」。

出だしからやたらとポップで、死を恐れない、死の先にある希望や自由を謳っている曲。

曲調的には、堕天使のカップリング曲「Luna Park」の延長線上にあるような感じ。

結構、悲しい内容の歌詞を、これだけポップなイメージの曲にのせてしまうところが凄いところ。

9. Boogie Woogie

[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

 

ハードなロックサウンドで、タイトルの昭和っぽいイメージをあっさりと覆してくれる曲。

素直にかっこいい!!

刹那的な印象を与える歌詞は、BUCK-TICKのインディーズ時代に「バクチク号」というボロい車でツアーを回っていた頃を思い出しているのだとか。

歌詞に「オンボロ車は、ガス欠」ってあるのも、当時、高速道路でガス欠したことがあったエピソードから来ているんでしょうね。

10. 無限 LOOP -IZORA-

[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

 

2023年第2弾先行シングル曲です。

作曲した今井さん自身が、「今までにない」と言っているリゾート風な曲調。

タイトルの通り、どこまでも続くようなイメージを感じさせる浮遊感漂う曲です。

最初、聴いたときの正直な印象は、「あまり好きじゃない」ものでしたが、何回も聴いていくほどにハマっていく、毎度おなじみのBUCK-TICKのスルメ感があります。

ただ、BUCK-TICKを初めて聴く人は、ちょっととっつきにくいかもしれません。

11. 野良猫ブルー

[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

 

タイトルはもちろん、歌詞にも「ニャア!」とあり、猫をモチーフにした曲。

渋めでジャジーっぽさのある曲です。

路地裏で気ままに生きている野良猫を酒でも飲みながら、眺めている、そんな感じがしました。

おまけにその猫(たぶんメス)に翻弄されている男の姿を謳っているといったイメージです。

12. ヒズミ

[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

 

「DIABOLO」に似た曲調ではあるが、歌詞の内容は全く違い、こちらはずっしりと重たい印象です。

アルバムの中ではもっとも暗く落ち込みそうなくらいにヘヴィな歌詞です。

うまく家族と接することができない子供が生きることに悩んでいるような意味にも取れるけど、どうなんでしょうか?

13. 名も無きわたし

[作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿]

 

和のテイストが感じられる美しい曲。

個人的な印象としては、知らない土地で一人で生きていこうとする姿を描いているような感じです。

すばらしい名曲で、アルバムのラストにふさわしい曲だなと思いました。

14. QUANTUM Ⅱ

[作曲:今井寿]

 

オープニングと同じタイトルのインスト曲で、こちらは、Ⅱ。

ヘリコプターが空中で旋回しているような感じで、僕には新たな生命が生まれてこようとしているような印象の曲。

ラジオ出演されたときに今井さんは、当初2枚組のアルバムを考えていたそうで、曲は既にあるそうですから、もしかしたら次のアルバムに繋がっていくイメージなのかもしれません。

BUCK-TICK「異空」のアルバム購入特典

僕はどうせなら、特典があった方が嬉しいタイプなので、特典付きの「完全限定盤B」を購入しました。

オリジナルTシャツとアクリルキーホルダー

特典は、オリジナルTシャツとアクリルキーホルダーでした。

実は、このアクリルキーホルダーとTシャツの特典がもらえるのは、ビクターオンラインストアからの予約購入だけなんです。

購入先別の特典内容

ビクターオンライン以外の購入先ごとの特典はこちらです。

販売先別特典

楽天ブックス~クリアポーチ
Amazon~クリアファイル(TYPE B)
HMV~マスクケース
TSUTAYA~クリアファイル(TYPE B)
タワーレコード~クリアファイル(TYPE A)
セブンネットショッピング~巾着

※特典はなくなり次第終了とのことです。

まとめ

BUCK-TICKのアルバム「異空」は、オリコン最高位 2位です。

アルバム全体を通じて感じたのは、日本ではコロナが落ち着いて日常を取り戻しつつあるけど、世界のどこかでは、今も苦しんでいる人がいる、そんなことを考えさせられる歌詞が多いってこと。

けど、その一方で、生きることへの希望を与えてくれるような曲もあったりします。

で、総括すると、やっぱり良いアルバムだなぁ、ということ。

BUCK-TICKのように35年以上もキャリアのあるバンドが、いまだに新たな世界観を打ち出してオリジナルアルバムを出し続け、ツアーも行っていることに、あらためて凄さを感じてしまいます。