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色彩感覚や色のセンスの良し悪しって、生まれ持った才能のように思われがちですよね。
確かに色のセンスが良い人はいます。
ただ、色は、学ぶことができるものです。
中でも「色彩検定」は、色の理論や基礎知識を身につけられるので、配色や色使いについて、より説得力のある説明ができるようにもなります。
そこで、「色彩検定」を取得しようと考えている方に、色彩検定の難易度や合格率、どんな仕事に役立つのかなどを説明していきます。
参考にしてみてくださいね!
目次
色彩検定の内容
色彩能力検定とは?
色彩検定は、センスや感覚的なものとして捉えがちな「色」について、
色の基礎や特徴から、組み合わせ方など理論的、体系的な知識を身につけ、専門分野に活用できる能力を身につけられる資格です。
色に関する知識は、アパレルの仕事以外にもインテリア、広告、化粧品など幅広い業界や分野で活用できますよ。
色彩検定は、文部科学省後援の公的資格で、1級、2級、3級、UC級があります。
受験資格は?
色彩検定の受験には、学歴や年齢などの制限はなく、誰でも受験ができます。
また、1級、2級、3級、UC級のうち、どの級からでも受験可能です。
色彩検定とカラーコーディネート検定との違い
カラーコーディネート検定
色彩検定とカラーコーディネート検定は、どちらも色彩に関する知識などを理論的体系的に学ぶ点では同じですが、
カラーコーディネート検定では、色の特徴や性質を理解し、色が生活や人間にどんな影響や作用などを与えるのかなどを学びます。
商品開発や企画、コーディネートなどビジネスに直結する知識が身につけられるので、実践的な点が特徴的です。工業系や化学系の業界などでも活躍している方もいますよ。
色彩検定
一方、色彩検定は、色の基本的な知識や色彩学について学べます。
資格取得後は、主にアパレル業界やディスプレイや広告、ウェブデザインなどの分野で活躍している方が多いです。
色彩検定とカラーコーディネート検定を比べると、色彩検定が色の基礎を学ぶのに対し、カラーコーディネート検定の方は、より専門的で実践的な色の知識を学ぶものと言えます。
どちらが取得するメリットがあるのかというよりも、取得後、どんな分野でどう活かすのかによっても違ってきますよ。
ファッション販売能力検定についての記事も参考にしてみるといいですよ!
色彩検定の難易度や合格率は?
2級・3級の難易度と合格率
2021年の色彩検定2級と3級の合格率は、
2級 77.9%(志願者18,886人)
3級 76.8%(志願者33,278人)
(出典:色彩検定協会 https://www.aft.or.jp/pages/feature)
となっており、難易度は、それほど難しくはありません。
また、過去の合格率を見ても、2級、3級とも、平均すると、70~75%程度です。
色彩検定3級の試験内容は、色彩に関する基本的事項の理解を問われるもので、はじめて色を学ぶ初心者向けです。
色彩検定2級の試験内容は、3級の内容に加え、照明やビジュアルなど実務的部分が増えますが、高度な専門性を問われるものではありません。
目安となる合格ラインは正解率70%くらい必要です。
1級の難易度・合格率
色彩検定1級の合格率は、2015年頃は、30%前後ほどでしたが、ここ数年は40%~53%ほどとやや高くなっています。
2021年の合格率は、志願者2,302人 合格率52.7%となっています。
(出典:色彩検定協会 https://www.aft.or.jp/pages/feature)
色彩検定1級の難易度は、2,3級に比べ高いです。
また、試験内容は、2級、3級の内容に加え、色とファッションやビジネスとの関連性など専門性を問われる内容となっており、プロフェッショナル志向のためのものなので、難易度も高くなります。
色彩検定1級の試験は、1次試験と2次試験があり、1次はマークシート式、2次は記述式になります。
合格ラインの目安は、正解率70%ほどとなります。
UC級の難易度・合格率
UC級は、2018年の冬期より新設された級で、合格率は、平均すると85%~92%ほどです。
難易度としては、高くはありません。
同じ色を見ても組み合わせや人によって、違う色に見えるなど、色覚の多様性に関する知識や「誰にでも見やすい」色彩について学ぶもので、UC(色のユニバーサルデザイン)として知られています。
UC級の試験では、色が見える仕組み、ユニバーサルデザインや配色における注意点などの理解を確認する内容となっています。
合格率は、正解の約70%前後です。
就職や仕事に役立つの?
アパレルの仕事に活かせる
色彩検定は、やはり、ファッション業界での仕事に就く際に役立ちます。
アパレルの販売員であれば、コーディネート提案や売場のディスプレイ、商品陳列などカラー提案を行う際に強みとなります。
また、デザイナーや企画であれば、カラーマーチャンダイジングやシーズンごとのカラー展開などに活かせますし、色別の生産数量などきめ細かい戦略を練ったりするのにも役立ちます。
アパレル以外の業界なら?
色彩検定は、アパレル以外にも、
ネイル、コスメ業界、美容師、印刷、広告業界の企画や広報、グラフィック、ウェブデザイナーといった業界や、インテリア、建築、景観などを考える都市計画、テーブルコーディネーターなど飲食業界などでも役に立ちますよ。
色彩検定取得後は履歴書にはどう書く?
色彩検定を取得したら、履歴書や職務経歴書に記入できます。
その際、必ず、正式名称で記入しましょう。現在は、色彩検定は、文部科学省後援の試験なので、そのあたりももれなく記入しましょう。
色彩検定の正式名称は下記の通りです。
「平成◯年◯月◯日 文部科学省後援 色彩検定 ○級合格」と正式名称と日付を書きます。
やはり、転職や就職には有利になりますよ。
まとめ
アパレル業界はもちろんのこと、アパレル以外の業界でも、色彩の知識があると、プレゼンや提案する際にも説得力があるし、就職や転職にもすごく有利です。
色彩感覚という言葉があるくらいですから、ついセンスに頼りがちですが、きちんと理論や体系的に学んだ知識があると、それに基づいたカラー配列や色使いなどができますよね。
色は、日常生活のどんな面でも関わってくることなので、どういう色をどう配色するかなどさまざまな分野で活用できますし、重宝がられると思います。
色彩検定の資格を取得することで、ファッション以外にも生活と連動した色の知識や技法などが身につけられるので、色への意識も変わってきますよね。