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土用の丑の日といえば、うなぎですよね。
暑い夏の日に、スタミナをつけて夏バテ防止しようという方も多いと思います。
ただ、土用の丑の日は、うなぎ以外にも食べると良いとされる、黒い食べ物や「う」のつく食べ物があるんです。
そこで、土用の丑の日に食べると良い、「う」のつくもの、黒い食べ物について、どんなものがあるのか、まとめてみました。
土用の丑の日にうのつくもの、黒い食べ物を食べる理由
土用の丑の日には、元々、うなぎ以外の「う」のつくもの、黒い食べ物を食べる風習がありました。
というのは、土用は、立春、立夏、立秋、立冬の直前18日間のことですが、
季節の変わり目となるので体調を崩しやすく、そのため、消化促進、体力増強など胃腸に良いものを食べると良いとされていたのです。
とくに夏の土用には、暑さによる夏バテ防止の意味もあり、元気に健康で暑い時期を乗り切ろうといった意味があったようです。
うのつく食べ物
土用の丑の日に、「う」のつくものを食べ、夏バテ予防をしていたわけですが、
「う」のつくものとしては、うどん、瓜、梅干、馬肉(うま)、牛肉(うし)、うさぎといったものです。
うなぎ以外の食べる理由としては、単に「う」がつくものというだけではなく、消化に良い、栄養補給、体力維持といった役割も期待できるとされていました。
夏場である土用の丑の日は、暑さで体調不良になりやすいため、消化がよかったり、栄養バランスを整えるなどの医学的にも理由があったわけです。
うどん
うどんは、ほとんど炭水化物なので消化が良く、温かいうどんなら、ご飯より消化が早かったりします。ただし、よく噛んで食べましょう。
喉ごしを楽しもうと噛まずに飲み込むのは、消化に良くありませんよ。
瓜
瓜科の野菜には、水分とカリウムが多く含まれています。暑さで体にこもった余分な熱を冷ましてたり、体内の水分バランスを調整してくれる作用があります。
また、カリウムは体の塩分バランスを調整し、塩分濃度、ミネラルバランスなどを整える働きをしてくれます。むくみ防止などにも良いとされています。
梅干
梅干しは、食欲減退、喉の渇き、解毒作用、熱冷ましなどの効用があります。
夏バテを防ぐ、クエン酸を摂取できますよ。
馬肉
馬肉は、低脂肪、低カロリー、低コレステロールで、高タンパクな食べ物なので、夏バテ防止に良いですよ。
牛肉
牛肉は、高タンパク質で、赤身やレバには、鉄分が含まれていますから、夏で疲れやすくなった体におすすめです。
うさぎ
今では、うさぎを食べるのは、一般的ではありませんが、江戸時代などにはうさぎを食べる習慣がありました。
うさぎ肉は低脂肪、低カロリー、高タンパク質なため、牛や馬と同じように夏バテ防止に良いとされていました。
土用の丑の日に黒い食べ物を食べる
土用の丑の日は、黒い食べ物を食べると良いともされていました。「う」のつくもの以外で黒い食べ物も健康に良いものが選ばれています。
また、この他に、土用の丑の日が、土と牛に関連していることから、黒い食べ物を食べる習慣があったと言われています。
「黒」は、丑の方角である北北東の守護神、玄武を象徴する色であり、そこから黒い食べ物を食べることで厄除けしたという説があります。
土用の丑の日に食べる黒い食べ物としては、どじょう、しじみ、あんころ餅、ごぼう、なす、黒豆、黒ごまなどがあります。
どじょう
どじょうは、うなぎに比べ、脂分が少なく、さっぱりしていますが、うなぎと同じくらい栄養があると言われています。
カルシウム、ビタミンD、ミネラルが豊富で、胃腸を温めるので代謝にも良い食べ物です。
また、うなぎより値段が安いのも嬉しいですよね。
土用しじみ
実は、土用にしじみを食べる習慣は、うなぎより古いのです。
しじみは、黒いだけではなく、肝臓の働きを整えてくれるので、夏バテ防止に良いですよ。
土用餅
土用餅は、土用に食べるあんころもちのことです。
小豆と餅は、どちらも栄養価が高いです。
あんころ餅は、豊富にタンパク質を含んでおり、代謝向上にも良いとされています。
また、食物繊維も含んでいますので、腸の働きにも良いですよ。
ごぼう
ごぼうは、食物繊維をたくさん含んでおり、腸内環境など内臓の調子を整えたりしてくれます。便秘解消にも良いですよね。
そのため、土用の丑の日に食べると良いとされていました。
なす
ナスは、カリウムを豊富に含んでいるので体の熱を冷ます働きがあります。
また、胃腸の働きを調子を整える効果があります。
カリウムには、体内の老廃物の排出を促進してくれるので、夏バテ防止に良いとされています。
黒ゴマ
ゴマは、栄養価の高い食べ物として有名です。
夏バテ防止に役立つだけではなく、高血圧や動脈硬化の防止などにもおすすめです。
まとめ
土用の丑の日に、うなぎを始め、うのつく食べ物や黒い食べ物を食べると良いとされているのは、縁起を担ぐ意味以外に、
どれも体力増強、疲労回復、食欲促進などが期待できる食べ物だからです。
季節の変わり目となる土用の期間は、体調を崩しやすい時期でもあったため、土用の丑の日を無病息災で過ごしたいという願いが込められていたんでしょうね。
土用の丑の日に黒い食べ物やうのつく食べ物を食べるってことは、健康に過ごしたいという昔の人の願いが、今も受け継がれているわけですね。
土用の丑の日だからと、何気なく食べるんじゃなく、どういう意味があるのかががわかるとまた違った気持ちになりますよね。