記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
日頃から長時間パソコンを使用する方はもちろん、リモートワークが増えたことで電気代が上がってしまったという方も多いですよね。
その場合、パソコンの使用電力を減らし、電気代を節約したいと思っている方も多いと思います。
パソコンの消費電力や電気代が、どれくらいかかるか気になりますよね。
そこで、パソコンの節電対策として、どんな工夫をしたら良いのか、具体的な方法や消費電力や電気代にどう影響するのかなどをまとめてみました。
パソコンでの節電対策を興味のある方は、チェックしてみてくださいね!
目次
パソコンの消費電力や電気代はどれくらい?
まずは、パソコンの消費電力と電気代が、どれくらいになるのか説明します。
全国家庭電気製品公正取引協議会によると電気料金の目安単価は、
1キロワットアワー(kWh)あたり27円(税込み)となっています。
パソコンの消費電力は、デスクトップで、約50~150ワット、ノートパソコンで、約20~50ワットほどです。
次に、パソコンを使った場合の電気代を計算してみます。
【パソコンの電気代の計算】
電気代=パソコンのワット数÷1,000×使用時間×27円×日数
例えば、150ワットのデスクトップパソコンを1日10時間、30日間使った場合の電気代は、
150ワット÷1,000×10時間×27円×30日=1,215円
となります。
30ワットのノートパソコンなら、約405円ほどです。
したがって、1日10時間使用した場合、パソコンの電気代は、1ヶ月、約400~1,200円くらいかかることになります。
パソコンの性能や使い方などで金額は、違ってくると思いますが、ひとつの目安にはなると思います。
パソコンの節電対策と効果
パソコンの節電対策の具体的な方法と効果について、説明します。
モニター画面の明るさ・色で節電
パソコンの節電で簡単にできるのは、液晶ディスプレイやモニター画面の明るさと色の設定を変えることです。
そんなことで節電できるの? と思うかもしれませんが、消費電力に、意外と大きな差が出ます。
モニター画面の明るさで節電効果は?
マイクロソフト社によるとパソコンのモニター画面の明るさを、100%から40%に落とすと、約23%の節電ができるとされています。
(出典:Windows PC の節電方法「節電しながら賢くPCを使うには? 」)
先程の例で言えば、1ヶ月1,200円の電気代は、924円となり、276円の節約になります。
とはいえ、節電を頑張ろうとするあまり、画面を暗くしすぎてしまうのは、かえって見づらくなり、目にも良くありませんので、ある程度の明るさを確保できるよう調整しておきましょう。
画面の色での節電効果は?
画面の色については、パソコンの液晶ディスプレイで、TN方式の場合、白い背景色の方が消費電力が低くなる傾向があります。
VA方式やIPS方式では黒い背景色の方が消費電力が低くなると言われています。
ただ、画面の色が黒、白以外の場合との差は、消費電力で数%ほどとわずかな効果ですので、そこまで気にする必要はないかなと思います。
【TN方式・VA方式・IPS方式とは?】
液晶パネルの駆動方式のことで、もっとも多くのパソコンの液晶画面に採用されているのが、TN方式で、順にVA方式、IPS方式と続きます。視野角や応答速度に違いがありますが、大まかに分けると、TN方式は低コスト、IPS方式は高コストです。
モニター画面の明るさ・色の調整方法
①パソコンのスタートボタンを右クリック→設定を選択。
②「システム」をクリックし、「ディスプレイ」を選択
③「ディスプレイ」→「明るさと色」で調整。
節電モードに設定
Windowsのパソコンでは、一定時間経過すると自動的にスリープ状態に切り替わったり、ディスプレイやハードディスクの電源を切ったりできる設定ができます。
設定は、時間など細かく選択ができますが、電源プランを節電モードに設定すれば、簡単にパソコンの省エネが可能になります。
節電モードにすると商品電力は、通常モードの約40~50%くらいになります。
ただし、省電力モードに設定するとパソコンのパフォーマンスは低下するので、その辺も考慮しながら調整しましょう。
節電モードの設定方法
①まずは、パソコンの「電源のオプション」を開きます。
②次に右側の「関連設定」の下にある「電源の追加設定」を選択します。
③左側の表示項目から「電源プランの作成」をクリックします。
④「省電力」を選択し、次へをクリック
⑤最後に時間を設定し、作成をクリック
なお、パソコンの節電モードを解除する場合は、電源プランの作成から、バランス(推奨)モードを選択すれば、元に戻ります。
シャットダウンで節電
パソコンを使わない場合、シャットダウンをすれば、電源オフとなり、その分、節電できます。
ただし、電源オフにしても、電源プラグをコンセントに入れたままでは、待機電力により電力を消費してしまいます。
外出などで長時間パソコンを使用しないのなら、コンセントから電源プラグを抜いておく方が節電につながります。
この場合、いちいちコンセントから電源プラグを抜くのが面倒という方は、スイッチ付きの電源タップがおすすめです。
スイッチを切り替えるだけで電源プラグを抜くのと同じ状態にできるので、待機電力を消耗することもなく、安心ですよ。
ちなみに、パソコンをシャットダウンするときは、周辺機器の電源も切るようにしましょう。
スリープの節電効果は?
パソコンのスリープは、少ない電力消費で待機した状態で、消費電力は、約0.5~1ワット程度とわずかです。
スリープは、パソコンがつけっぱなしの状態なので、シャットダウンした方が、節電効果が高いように思えますが、実はそうでもありません。
というのは、パソコンの消費電力は、シャットダウンや再起動するときが、もっとも大きくなります。
とくに短時間のうちに、シャットダウン、再起動を繰り返すと、その分、電気代がかかってしまいます。
マイクロソフト社によると、パソコンを使わない時間が、90分程度までならスリープの方が節電効果が高いことがわかっています。
ちょっとした外出程度で離席するなら、スリープのままつけっぱなしにしておくほうが節電につながるのです。
最新型のパソコンを使用する
パソコンが、古いタイプのものは、それだけパフォーマンスが遅く、電力を消費します。
【パソコンの1時間あたりの電気代を比較】
2014年型で、0.945円~2.322円
2019年型で0.756円~2.052円
(出典:セレクトラ・ジャパン株式会社~パソコンの電気代はどれくらい?節約するにはどうしたら良いの?)
となっています。
これだけですと電気代の差は、わずかですが、
1ヶ月単位で換算すれば、1日3時間の使用でも、電気代は、17円~24円も節約できます。
年間にすれば、200~300円くらい違ってきます。
パソコンの節電機能は、どんどん進化しており、5年前くらいのものと比べると性能は数倍良くなっても消費電力は約半分くらいに低下しています。
なので、最新のパソコンを使えば、それだけで節電効果が得られることになるのです。
ノートパソコンの方が節電できる?
デスクトップとノートパソコンでも消費電力が違います。
マイクロソフト社の調査では、デスクトップ よりノートパソコンの方が、平均で約66% も消費電力が低いとされています。
もし、デスクトップの他にノートパソコンも持っている場合は、できるだけノートパソコンを使った方が節電につながりますよ。
バッテリーの節電
ノートパソコンの場合、バッテリー消費量を抑えることで、できるだけ長い時間、電気を使わずパソコンを使用できることになります。
ノートパソコンには、バッテリー節約機能があります。
「バッテリー節約機能」をオンに設定すると、自動的にバッテリー消費を抑えた設定で動作します。
機能を有効にすると、メールやカレンダーの同期、通知、アプリのバックグラウンド実行などが無効化されます。
バッテリーの節約機能の設定方法
①スタートボタンを右クリック→「設定」を選択。
②「システム」をクリック。
③「バッテリー」を選択。
④「次の値になったらバッテリー節約機能を自動的にオンにする」から、「切り替わるバッテリー残量」を選択。
⑤「常時」を選択で、常にバッテリー節約機能が有効に。
まとめ
パソコンの節電対策や効果について、まとめてみました。
自宅でもオフィスでもパソコンは、一度電源を入れると、つけっぱなしになることが多いと思います。
けど、スリープになる設定を早めるとか画面の明るさを変えるなどちょっとした工夫で、節電できます。
節電は、パソコン以外の家電商品でも、まずは、すぐできることから節電に取り組んでみるのがおすすめです。
ちょっとしたことで、電気代が節約できますよ。