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夏の暑い時期になると話題に上がる「土用の丑の日」。
うなぎは好きだけど、どうしてうなぎを食べるのか、日付は、毎年違うけど、決め方はどうなっているのかなど、案外、知らない人が多いと思います。
そこで、今回は、土用の丑の日の決め方や由来、なぜうなぎを食べる風習になったのか、などについて詳しく調べてみましたので、ぜひ、チェックしてみてください!
土用の丑の日の理解が深まるとうなぎの味わい方も違ってきますよ♪
土用の丑の日とは?
定義・意味
土用の丑の日とは、簡単に説明すると、土用の間で十二支の丑に当たる日のことです。
「どよう」は土曜日ではなく「土用」で、季節の変わり目となる、四立(立春、立夏、立秋、立冬)の直前の約18日間のことを指します。
五行説の考えから自然界は、「火」「水」「木」「金」「土」の5つの要素から成り立つとし、これを四季に当てはめ、春=木、夏=火、秋=金、冬=水としていました。
でも、「土」だけが余ったため、各季節の終わりの18日間を「土」とし、「土用」と呼ぶようになったのです。
したがって、それぞれの季節に土用があることになります。
「丑の日」の丑は、十二支を12日周期で暦に当てはめたときの丑に当たる日のこと指しています。
わかりやすく説明すると、
土用の丑の日とは、季節の変わり目の直前の18日間で丑に当たる日のことです。
現在では、夏の土用の丑の日のことを、土用丑の日と呼んでいます。
土用の丑の日の決め方
土用の丑の日って、毎年違うんですよね。
どうやって決まるのか、土用の丑の日の決め方を解説します。
2022年の場合、立秋は8月7日。土用は、その前の18日間、7月20日から8月6日にあたります。
【二十四節気の四立】
立春…2月3日頃
立夏…5月5日頃
立秋…8月7日頃
立冬…11月8日頃
上の四立の日付は、年によって1日ほど前後します。
丑の日は12日に1回の周期でやってくるので、それが夏の土用の期間に当たる日が「土用の丑の日」になるわけです。
年によって土用の丑の日が2回になることもあり、1回目の丑の日を「一の丑」、2回めの丑の日を「二の丑」と呼んでいます。
ちなみに、2022年の土用の丑の日は、7月23日(土)と8月4日(木)の2回です。
2021年は7月28日(水)の1回でした。
土用の丑の日の由来
由来
暑い夏場にウナギなどの栄養価の高いを食べる風習自体は、かなり古くからあったようで大伴家持が万葉集で詠んでいます。
ただ、夏の土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは、江戸時代になってからで、記録によると1772年~1788年くらいからだそうです。
江戸時代に一気に広まった風習が、今も受け継がれているわけです。
誰が決めた?
発案者については諸説ありますが、有力視されているのは、エレキテルで有名な蘭学者、平賀源内が広めたという説です。
そもそも、うなぎの旬は秋から冬で、夏にうなぎは売れませんでした。
何か良い手はないかとうなぎ屋から相談された平賀源内は、語呂合わせから、丑の日だから「う」のつくものを食べると縁起がいいと発案し、
「本日土用丑の日」という張り紙を店先に出すことを提案したのです。
すると、もの珍しさからうなぎ屋は大繁盛し、これを他のうなぎ屋も真似し、以後、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が根付いていったというわけです。
うなぎを食べる意味
土用は季節の変わり目となるため、体調を崩しやすい時期です。
そのため、土用の丑の日に、うなぎを食べるのは、暑い夏の時期を健康に過ごしましょうという意味があります。
うなぎはビタミンA・B群が豊富なので、夏バテ防止や食欲減退に効果が期待できるとされていました。
平賀源内は医学も学んでおり、杉田玄白とも親交があったので、こういう知識があったのかもしれませんね。
土用の丑の日にうなぎを食べるのが流行りだす以前は、うなぎに限らず、消化に良いものや代謝の良い、「う」の付く食べ物や黒い食べ物も食べていたんですよ。
まとめ
土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは、平賀源内の知恵により、鰻屋さんの販売促進に由来していたようですが、
きちんと健康面も考慮されており、暑い夏を無病息災で過ごせるようにという思いもあったようですね。
土用の時期は、季節が変わるときなので、体調を崩しやすかったことから、うなぎを食べ、体力をつけましょうという狙いがあったんですね。