アパレルの売場作り!色、ディスプレイからレイアウト変更のコツまで


アパレルの売場は自社のブランドをお客さんに見てもらう場所です。

売場作りが今一つであれば、お客さんが入ってこないため、売れないお店、売場になってしまいます。

それだけアパレルの売場作りは、重要なのです。

そこで、今回は、アパレルの売場作りのコツを、レイアウトやディスプレイ、色のまとめ方などから説明しちゃいます。

売場作りに悩んでいる方は、チェックしてみてくださいね。

基本的なルールを理解しておくだけでもアパレルの売場作りのコツがつかめますよ!

アパレルの売場作りのポイント

アパレルの売場作りのポイントを説明します。

目を惹かせる

通路を歩くお客さんの目を惹くには、「あっ、ちょっと見てみたい」と思われるような演出が必要になります。

【目を惹く売場にするには?】

・パッと見てどんな売場かがわかる
・インパクトのあるカラーコーディネート
・客層にマッチしたディスプレイでなおかつワンランク上のスタイリング
・他の売場とは違う印象を与える売場

お店の前を歩くお客さんが、「このお店に入ってみようかな」と判断する時間は、わずか3秒と言われています。

つまり、3秒で目を惹く売場演出ができているかどうかが大事なのです。そこで目を惹かないと素通りされてしまうのです。(:_;)

売場のすべてを見てもらう

次に売場にお客さんが入ってきた場合、お客さんに売場のすべてのコーナーを見てもらうことです。

お客さんの目に触れない商品は売れるわけがありませんよね。
そのため、お客さんに売場内の商品をできるだけたくさん見てもらうような売り場を作ることがポイントになるわけです。

売場のレイアウトを決めるには?

レイアウトを変更する場合に気をつける点

【レイアウト変更の注意点】

①売場の奥まで見渡せるように動線を取る。
②什器や棚などで遊びのスポットを作る
③入口付近でカラー訴求する。

売場をパッと見たときに奥まで見通せる動線を確保することで、売場の中へ入りやすくなります。

また、什器や鏡などの配置で商品を手に取りやすいスペースを確保します。また、入口では通路を歩くお客さんの目を惹くように目立つカラーなどで訴求をしていきます。

色の使い方?

売場の中での配色、色の並びにより、お客さんの反応は変わってきます。それだけ、カラーコーディネートは大事なのです。

カラーコーディネートのポイントを説明していきます。

色の統一感を出す

色の統一感を出すには、シーズンごとでの売場のイメージカラー、客層の傾向に従ったカラーの打ち出しを意識することです。

また、売場の場所ごとでメインとなるカラーを決め、統一感を出していきます。

遠くからでも目につくカラーコーディネート

通路など離れた場所からでも目につく色としては、赤系、イエロー系、オレンジ系などです。アクセントカラーをディスプレイの一部に使ったり、売場内の目につく場所にアクセントカラーを演出することで、お客さんの目を引くことができます。

色のトーンを合わせる

色のトーンを統一することで売場内が引き締まった印象になり、またわかりやすい売場になります。

色のトーンを合わせるには、色調、つまり、色の濃度や彩度が似通った色に統一していくことです。明るめのトーンやダークなトーンなど同じトーンで配色すると、まとまり感のある売場になり、またテーマカラーの訴求もしやすくなります。

規則性をもたせて色を並べる

とくに棚に並べる場合や、ハンガー商品を並べる場合、同系色でも薄い色から濃い色へと並べたり、白と黒、赤と緑など、あえて対称的な色を隣り合わせにすることでインパクトを出したりします。

売れてるお店の手法で、売場の要所要所に同じ色を使い、目立たせたりするとインパクトがありましたよ!

ディスプレイは?

売場のディスプレイは、重要な要素です。

トルソーやマネキン人形にディスプレイした商品を見て、売場に入ってきたり、コーディネート商品の購入にもつながっていきます。

詳しく説明します。

売場内のゾーンのテーマに合わせる

売場内では、各ゾーンごとにテーマがあります。

カジュアルなゾーン、通勤服のゾーンなどテーマを設けたレイアウトのイメージと合わせてディスプレイをすることです。

単にこれが可愛いからとか、主観的なディスプレイではなく、テーマとストーリー性のあるディスプレイを各ゾーンごとにしていきましょう。

メインディスプレイはシーズン、アイテムの訴求をする

売場の顔となるメインディスプレイでは、シーズンやアイテムを意識したディスプレイをします。

シーズンを先取りしたアイテムや色、また、今、売っていきたいアイテムをメインに統一感をもたせることで、お客さんの購買意欲を高めることにつながります。

特に季節が変わる時期には、季節を先取りしたディスプレイをすることで、例えば、秋の後半に冬物コートをディスプレイすることで「そろそろ冬物を買わなくちゃ」と意識させていきます。

また、実売時期には、今売れているものを中心としたディスプレイをし、旬なアイテムの訴求をしていきます。

コーディネートを演出する

ディスプレイでは、着こなしを提案することが大事です。

そのためには、ブラウスとスカートを着せただけとかではなく、着こなしを意識して、ベルトや帽子、バッグなどの雑貨をあわせたり、ブラウスの襟元からわずかにインナーを見せたりするなどコーディネートで演出することが大事です。

お客さんが思いつかないような組み合わせを演出することで目につくディスプレイにすることができます。

また、マネキンを複数体使ったり、高さや奥行きに変化をつけたり、テーブルなどに本や雑誌、オブジェを置いたりするなどでストーリー性のある演出をするなども効果的です。

通路から手で触れられるように高さや置き場所を意識してディスプレイをしていたお店では、通路を歩いているお客さんが足を止め、商品を触ったりする確率がぐんと上がった経験がありますよ!

アパレルの売場作りのコツとは?

アパレルの売場作りのコツとしては、まとまり感、わかりやすさ、楽しさを意識することです。

まとまり感を出すには?

まとまり感を出すには、型数や色数を絞り込むことや売場の場所ごとにテーマを決め、そのテーマに合った商品をまとめたりすることが大事です。

また、売場作りの際には、売場全体を必ず通路など離れた場所からチェックし、お客さんの目線で売場がどう見えるかを確認していくことも大事です。

自分目線では気づかなかった点などが、わかったりしますからね。

わかりやすい演出をするには?

わかりやすさを演出するには、壁面などでフェイス部分を増やすことです。

ただし、しつこくならないように注意しましょう。逆効果になることもあります。また、売りたいもの見せたいもののバランスを考えながら棚や壁什器への陳列をしていきましょう。

楽しさを演出するには?

楽しさを演出するには、雑貨類を効果的に使うことです。それにより売場に楽しさが演出できます。

また、お客さんの視線の動きを意識し、ポイントごとに色やディスプレイでアクセントを置くことで目を留めることができます。

ディスプレイって、結構無難な組み合わせにしがちですが、思い切って派手な色使いや着せ方をした方が、効果がありますよ。自慢じゃないですが、僕がディスプレイした商品は結構購入に結びつきますよ♪

まとめ

アパレルの売場作りは、数あるショップの中から、いかにお客さんに自分の売場を選んでもらうかの重要な鍵となります。

そして、売場に入ってもらってからも、さらにお客さんを楽しませ、興味を持ってもらうようにする役割があります。

売場作りは、明確な正解がない部分ですが、基本的な知識を身につけながら、経験や実績のある方といっしょに売場作りをしたり、雑誌や本などで得た知識を実践してみることで売場作りが上手になっていくと思いますよ。